月山 2024-09-05
月山まゐり
九月五日
　
軽二輪で姥沢まで上がったは良いが、古い発動機の御機嫌に気を遣い過ぎて、歩く前からくたびれた。 足取りがぎこちないと、清水から溢れる水にも怖気づく。帽子を撫でたのは赤い実が賑やかな虫狩の枝。伏し目の先に ・・・もっとみる
sampo
2024-09-07
熊野岳 2024-08-01
八月の駒草
通行料三九〇円を支払うと、自宅の玄関から二時間で熊野岳の山頂に着く事が判った。御釜の景も駒草の花も気 ・・・もっとみる
sampo
2024-08-03
龍山大滝 2024-02-08
龍山大滝
全くの曇天。雲の薄い辺りは、それと見れば青く空色が透けているようでいて、ちらと細かい雪も舞う。岩肌も ・・・もっとみる
sampo
2024-02-09
2023
羽州葉山 2023-10-26
十分一峠から羽州葉山
緑苔の岩を重ねた涸れ沢を短かく通り過ぎて、それからはずっと、ぶな林を登ってゆく。午前も遅めの陽の光は ・・・もっとみる
sampo
2023-10-28
熊野岳 2023-09-20
熊野岳
御田神を過ぎていよいよ主峰が見えるよ、と思ったら何も見えなかった。いつの間にやら熊野岳も自分も雲の中 ・・・もっとみる
sampo
2023-09-23
龍山 2023-06-21
龍山 夏至
　真緑に蒸す森林。足元に生う苔が燐光を帯びるかの錯覚に、昨夜の微酒を疑う。小姥神の辺りで鳥の声を見下 ・・・もっとみる
sampo
2023-06-25
山形神室 2023-05-26
山形神室
　峠から国道を下っただけでくたびれた。夏日だと云うから用心で加えたボトルの麦茶が重い。涼しげに沢を見 ・・・もっとみる
sampo
2023-06-02
2021
障子ヶ岳 2021-09-28
障子ヶ岳
　北に鷹の影二つあり、上から篤と吟味されて紫ナデに着く。これより霞の中。少々の風が枝葉を騒がせても、 ・・・もっとみる
sampo
2021-10-05
湯殿山 2021-09-10
湯殿山まいり
　早朝の深林、静かに歩く。虫の音も鳥の声も程遠く、どこまでも続く踏み石を縁取る苔の色。お山まで笠の波 ・・・もっとみる
sampo
2021-09-12
熊野岳 2021-06-21
熊野岳
　笹に埋もれた御田神を過ぎ、見晴るかす青天の主峰。歩むごとに白山千鳥が背を伸ばし、幾許もない雪塊より ・・・もっとみる
sampo
2021-06-21
龍山 2021-02-22
深雪ゆるむ
　牧区は未だ深雪に覆われているが、気の早い日向では草地が顔を出し始めた。この頃は降るものも雨となり、 ・・・もっとみる
sampo
2021-02-24
2020
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TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
@rondino2106