八月の駒草
八月一日
通行料三九〇円を支払うと、自宅の玄関から二時間で熊野岳の山頂に着く事が判った。御釜の景も駒草の花も気に留めぬなら、なお早い。
茂吉歌碑の近くに腰掛けていると、傍らに岩雲雀が降り立った。手を伸ばせば捕えられそうな位置から、大変な剣幕で啼き始める。
目の前の岩に別の一羽が居て、そちらに近寄るなと訴えているらしい。こちらは食べにくい惣菜パンを頬張るのに手一杯なのだが。
遠望を遮る雲を背景に、蜻蛉が多く飛び回る
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2024-08-03
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TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
@rondino2106