羽州葉山 2020-09-21
一服台 木の根の道 大ぶなを巡る かめのき りんどう 小僧森 みつがしわ 奥の院 大つぼ石 立岩コース 盟主
羽州葉山 立岩下り
九月二十一日
羽州葉山 畑登山口 ── 葉山奥の院 ── 一等三角点経由戻り ── 一服台より立岩コース
 厚焼き玉子の残りを烏帽子岩にかざした処で、はたはたと雨音が始まる。 手際良く即席焼きそばを仕上げていた人は、逸散に社殿の軒へ逃れた。頭上の雲は薄いが、隣に濃淡の無い灰色が重く広がる。頬を湿らせて奥の院を発つ ... 谷からは白雲が涌き、北の稜線は徐々に埋没する。ひと足早く紅に転じた葉も、滴に彩を払われ仄暗い。 尚も頂きへ進む面々の眼には、些かなりとも険がにじむ。少し丈のある竜胆の傍に寄って道を譲る ...
 お花畑を過ぎて森に戻れば雨音も無い。枝葉越しの空は明るくなってゆく。 一服台で麦茶のボトルが空になり、季節にも時節にも折り合わぬかと思い切る。後から誰も来そうにない遠回り ... 過密する若ぶな。潔白が満ち満ちて、独りやましさを覚える。 笹叢は深沈として陽光が疎らに落ちる。度々余事の思案に陥り、杖を休めてはあるべき様を振り返る。 立岩は何処ぞ。長い坂に爪先からくたびれた頃、道程の盟主と思しき大樹あり ...
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2020-09-24

TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
@rondino2106