姥神みちの貂
四月十七日
道端に現れたのは貂だった。笹の葉越しにこちらを窺いながらも、逃げる素振りは無い。
間合い三歩足らずに迫って立ち止まると、金色の長い尾をふわふわさせながら、ポポンと道を横切った。
数日前、西行歌碑の傍で見掛けた貂と同じだろうか
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道を渡った後もお互い進行方向が同じだった様で、むしろ薮の中の彼の方がわざわざ道に沿うて、少し並んで歩いた。
程なく大杉を拝し、視線を戻した時には何処かへ消えてしまったが
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2020-04-20
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TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
@rondino2106