三宝寺観音
三宝寺観音
 十月二十三日、東通り巡礼七日の二つ目。仏向寺から三宝寺と、次の陽雲寺までは、車さえ駐められれば歩いた方が面倒でないのに... さて札所も二十四番。位牌堂に参拝らしい姿を見た他は、御霊屋の鯉しか寄って来る者も無し。速やかに本堂へ参り、観世音の祭壇を拝す... 御詠歌、たのもしやみたからてらの教えこそ 世々の仏の法のたらちね。街中は織田藩家紋入りの幟が矢鱈と立ててあったが、却って菩提寺の周辺は静穏...
二十三番 仏向寺 ←《東通り三十三観音 二十四番》→ 二十五番 陽雲寺
十七番 浄土院 ←《最上新西国三十三観音 十八番》→ 十九番 仏向寺
■二年前の記事を眺めて思い出したが...天童三十三観音としての三宝寺は現在、五つの札所本尊を祀る。 斎藤隆一『嘉永三年創建 天童三十三観音札所考』(一九九四年四月調査、以下『札所考』)に拠れば、三宝寺が預かる札所は五番・九番・十三番・十五番の四ヶ所。 これらの観音像は一つの厨子に収まり、更に二十二番の観音像が脇に置かれている。これは『札所考』で安置場所が「小林稲荷神社」と記されたもので、後年三宝寺へ遷されたらしい... 『札所考』で実質二十ヶ所と見られた札所は、更に少なくなっている可能性がある。

2015-10-26

TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
@rondino2106