養運寺
養運寺 中通り第二十七番
九月十四日 / 安養寺 ── 舟戸橋 ── 野田 ── 養運寺(七日目終了)
 野川を渡す舟戸橋の名は、野田もまた最上川水運の村だった過去を控えめに物語る。河岸には通船問屋もあったとか。 静かな農村の風景となった今、集落の隣を高速道路が通過しつつある ...  元禄元年開山の養運寺、中通り札所では唯一の真言宗の寺院。楯岡の清浄院が住職を兼ねる。 目印の赤い山門は、わざわざ山形の宝幢寺から移築したものと云う。先ずは薬師堂に一礼。本堂の屋根が広く見栄えする為か、境内まで広く感じる ...
 最上新西国の二十六番札所として訪ねたのは五年前。 前回同様、本堂の前に書かれた連絡先のひとつに電話すると、檀家総代の方が駆けつけて、御寺を開けて下さった。 札所の観世音は聖観音と、地元の檀信徒の名を台座に記した四つの観音像。 いつか再び巡礼で拝する筈との思い、ようやく果たした。はるばるとのぼれば書写の山おろし 松の響きも御法なるらむ ... 次の札所も遠くはないが、頑張らず欲張らず。七日目はここまで ...
■山形テレビ編『やまがたのお寺さん 第四集 −天童・東根・村山−』1980年
■鈴木覚瑛『東根ふるさとものがたり 第二集』1980年
■(不明)『開創百周年記念 新西国中通札所 御詠歌』1992年 ※正法寺にて拝領。
■大風印刷編『続・山形のお寺』2006年

2018-10-02

TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
@rondino2106