常光寺
常光寺 中通り第二十八番
十月十八日 / 自宅 ── 中乱川橋 ── 郡山 ── 常光寺
 中通り八日目は東根市郡山の常光寺から始める。郡山と呼ばれる地名は、この度の巡礼で初めて知った。前回終えた養運寺の野田から見て東隣。 御寺は集落の北の方にあり、山門と本堂それぞれに一対の偈を掲げる。少しだけ背筋が伸びる心地 ... 札所の観世音を尋ねると本堂に案内された。左の脇間に金色の聖観音を拝す。傍に堅く閉じた厨子は秘仏、こちらも聖観世音菩薩。 波のおと松の響きもなりあいの 風ふきわたす天の橋立 ...
 祭壇の偈頌に郡山と当山の謂れを端的に記す。「郡衙舊蹟霊場」云々、御寺の北は古く長者ヶ原と呼ばれ、当郡の役所があったと伝える。 この辺では何処でも、やじり等がざくざく出てきたらしい。 慶長の初めに郡山村が成った頃は村に寺も無く、ようやく正保元年、山形の法祥寺の大和尚によって常光寺が開かれた ... 現在の本堂は平成七年の建立にして荘厳清新な雰囲気。朱印を頂きながら、日本百観音を巡拝した話なども伺った ...
■山形テレビ編『やまがたのお寺さん 第四集 −天童・東根・村山−』1980年
■(不明)『開創百周年記念 新西国中通札所 御詠歌』1992年 ※正法寺にて拝領。
■大風印刷編『続・山形のお寺』2006年

2018-10-21

TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
@rondino2106