中生居観音
中生居観音
 七月四日。上山巡礼七日目は午後から始めた。それでも気前良く六所も進むほど、それぞれ近い ... まず上山二十二番は、さいかちの大樹で知られる大慈院、御寺の本尊がそのまま札所本尊の十一面観世音。あいにく留守だったが、本堂の前で合掌。 御詠歌、なかなかに生れ居る身の後の世も かわらず守るたのめみほとけ ... 何気なく裏へ回ると、畑で雉子が勿体ぶって歩いていた。更に道を挟んで石祠あり。京夫の稲荷様だとか ...
 追記 ... しばらく経って電話で問い合わせると、山形市の御寺が住職を兼ねていた。法要などの無い普段は留守だが、事前に日時を合わせれば参拝にも応じて頂ける。 左右に西国三十三観音を配した本堂祭壇の最上段、やや粛然とした御本尊をしみじみと仰ぎ見る ... 位牌堂の入口に上山七福神の弁才天、こちらの参拝者は時々あるらしい。 奥には等身大の観世音が、頭を少し傾げて立つ。細やかな彫刻を凝らした脇侍ともに大陸風 ...
二十一番 上生居 ←《上山三十三観音 二十二番》→ 番外 柳下
■山形テレビ編『やまがたのお寺さん −山形市の一部と上山−』1976年
■寺尾満『上山三十三観音』1998年

2016-07-05 / 追記 2017-04-16

TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
@rondino2106