小松沢観音堂 2013-07-09
小松沢観音堂
 七月九日。最上札所の二十番、今日は最上新西国三十三番として参る。一度くらいは下から参道を歩きたい、折角なら甑岳まで繋げて、と思いつつ未だ叶わず... 五年ぶりの小松沢観音。実は山深いのだが、御堂の辺りは陽当たりが良い。手入れを行き届いた境内のみどりたつなり、訪ねる折々に美しい。まだ札所を巡り切っていないものの、此処が打ち止め三十三番と思えば、やはり少しく感慨深く... 古く厳上三所権現が行基菩薩によって開かれたかは兎も角、甑岳山麓に滅法早くから熊野信仰があったのだろう。享和二年再建の御堂は、本尊に聖観世音菩薩、脇仏に弥陀薬師を納めると云う... 巡礼期は別当職の清浄院が納経所に詰めている。大草鞋を掲げた山門の仁王像が、ちょうど修復から帰還したと云う事で作業の最中であった。朱印を頂きながらあれこれ尋ねると、住職が知っているかもと大草鞋の方を指す。あれ職人の親方だと思ったら住職だったか... 最上新西国に関わる話は得られなかったものの、清浄院が同じく別当を務める東根市花岡の薬師寺については聞くことができた。ついでに野田の養運寺も兼務していたとは気付かず... 山門の大草鞋は二十年毎の交換だとか。浅草寺にも奉納される事で知られるが、あちらの交換は十年ごと。「空気が悪いんだろう」劣化が早いらしい...
三十二番 清浄院 ←《最上新西国 三十三番》        
■清浄院住職によると、花岡の薬師寺では「観音さまを拝んだことが無い」観音像を見た事が無いとの話だった。

2013-07-14

TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
@rondino2106