本覚寺観音
七月九日。法要の最中だった三十番を後回しにして、最上新西国も遂に村山市に入る。手書きの地図を載せた巡礼資料の他に、頼るところは十余年前の道路地図。それで案外と困らないのが、街にとって良いのか悪いのか...
門前の「観世音菩薩」と題した石仏群を気にしながらも、まず境内に札所を尋ねる。隅々まで瑞々しく、緊張するほど清潔な緑...
本覚寺は最上新西国三十一番と云うより、むしろ最上四十八地蔵の三十八番。御寺の方に拠れば堂内に観世音は無く、この寺で観音さまと云ったら門前の石仏群だと...
宝形の屋根のみ掛けた大きな坐像を中央に据え、周囲に西国三十三観音を配する。敷地は石柵で囲まれ、正面には屈んで通るほどの石門。弘化四年修復と記す門の両脇には、しっかり仁王像まで立っていた...
中央の坐像は赤い頭巾に前掛けを着けて「お地蔵さんみたいだけど」と御寺の方が笑った通り。着込み過ぎているが、螺髪や定印を見ると如来像のよう...
2013-07-11
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TOM
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