長源寺観音堂
五月十七日。雨まだ止まぬ参道に差し掛かると、傘を手に手に境内が慌ただしい。法事でもあったのかと窺うと、あまり広くない広場に露天も少し並んで...
山形第二十四番、観世音の祭礼に来合わせた。堂内では善男女が御詠歌を始めるところ。札所本尊の聖観音は厨子から出る気が無さそうで、前立の如意輪像が扉を固める。
参拝して、放った賽銭とは明らかに見合わぬほどの大きなおごふ袋を頂戴した...かつて観音堂は、江戸中期の史料に見える長源寺の六角堂だったのかも知れない。
御詠歌の「むつのかど」も此れに因むものと思うが、寺が度々の火災で記録を失い、まして往時の境内は広大であったから、故地なぞ知る由もない。
住職ほか御寺の方々には、忙しい中を話にお付き合い頂いた...観音堂は昭和再建。重厚すぎる外観と高く伸ばした相輪が石塔の様で、何処となく大陸風...
2012-05-21
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TOM
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