高玉観音
高玉観音 置賜第七番
五月十日
安楽院 ── 蚕桑小学校 ── 高玉観音
 蚕の桑で「こぐわ」と読む。長井線蚕桑駅の北東の高玉の辺りに、鮎貝氏が支城を設けたと云う。城の案内板は何処かに立ててあるらしい。 その高玉城の北に接して、札所観音堂と円福寺。 尤も御寺が現在地に拠ったのは明和の事で、観音堂も昔は、薬師堂桜で知られる薬師堂と共に西高玉の方にあったとも伝える ... 天保十二年再建とする観音堂。できるだけ期待せずに堂内を覗いたつもりだが、やはり秘仏聖観世音は写真での拝顔 ...
 坂上田村麻呂由来の観音像。白鳳期の金銅仏として県指定文化財であり、境内の案内板が著しく詳細に解説済み。 大きな写真の背後で、御前立と思しき観世音の金彩が光る。みねにふくあらしはのりのしるべにて むじやうのゆめをさますなるらん ... 朱印は何処でも差し替え拝領。事前に入手した置賜専用の御朱印帳を使うため手際が良い。良過ぎて会話の機も逸する。 いつの間にか、あまり感心しない散華企画の事も忘れていたが ...
■白鷹町教育委員会『しらたかの歴史をたずねて』1981年
■長井市史編纂委員会『長井市史 第二巻 近世編』1982年
■後藤博『出羽百観音』1996年
■置賜日報社『置賜のお寺めぐり 3市5町の360寺総覧』2001年

2019-05-22

TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
@rondino2106