高岡観音
高岡観音 置賜第二十七番
五月十日
関寺観音 ── 菖蒲 ── 黒滝橋 ── 高岡観音
 あゆ茶屋はもっと北だったかなと、とぼけながらも最上川を渡る。高岡に入ると巡礼の赤いのぼりが立ち始め、やがて「當國二十七番」云々と刻した薄黒い石柱が現れる。 此処の参道も登りが長い ... 高岡の観世音は古来秘仏の十一面観音立像。御堂の始まりも江戸初期と伝える。当初は置賜札所では無かったが、明治に第二十七番の札所となった。 龍や獅子が折り目正しく収まる向拝。堂内の千手観音の手から御縁の糸が延びている ...
 元の二十七番は南陽宮内の西側の、池黒村の三堀みつほり観音と呼ばれた千手観音坐像だったとか。別当の修験は神仏分離で神職になったと云う。 そんな訳で高岡の人々が手を挙げたと云う事か。ありがたやだいひのめぐみふかければ みいけのなみはしづかなりけり ... 境内には大日如来の御堂の他、大小様々な石碑が納まる。小ぶりな大宮子易の碑に、嗚呼置賜に来たのだと沁みじみ思う。 別当は鮎貝の相応院。関寺と合わせて朱印を頂く ...
■長井市史編纂委員会『長井市史 第二巻 近世編』1982年
■後藤博『出羽百観音』1996年
■置賜日報社『置賜のお寺めぐり 3市5町の360寺総覧』2001年

2019-05-15

TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
@rondino2106