守源寺
守源寺 中通り第三十番
十月十八日 / 天崇寺 ── 守源寺 ── 大昌寺(八日目終了)
 集落の西の端に位置する守源寺。南北朝の頃に時宗の寺として開かれたのが始まりだと云う。現在は浄土宗。 資料に見える南部氏の話は、本貫地に拠っていた南朝方の南部氏が、南北朝合一に伴って同族の住む奥州に退去した時の出来事か ... 札所の観世音は本堂だろうと早合点して庫裡に問うと、あちらが観音堂で、と思いがけぬ返事に振り返る。気が付かず前を通過していたらしい。 不意の巡礼者に、住職も若干慌てた風だったが ...
 御堂の内部は少々荒れていると云う事で、開けた扉の外から観世音を拝す。やや危うい感じの西国三十三観音の中央に、前屈みの大きな聖観音像。 正座から片膝を立て、今にも立ち上がらんとする姿。ハンザ観音と呼ぶとか、半座か。菩薩の御手から伸びる五色も褪せた紐に、そっと触れてみた。 月も日も波間にうかぶ竹生島 舟に宝を積むここちして ... 続く大昌寺は留守だった。次回あらためて訪ねる事として、八日目はここまで ...
■山形テレビ編『やまがたのお寺さん 第四集 −天童・東根・村山−』1980年
■(不明)『開創百周年記念 新西国中通札所 御詠歌』1992年 ※正法寺にて拝領。
■大風印刷編『続・山形のお寺』2006年

2018-10-27

TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
@rondino2106