石仏寺
石仏寺 中通り第十六番
七月二十四日 / 自宅 ── 安楽寺前 ── 高擶陣屋跡 ── 石仏寺
 一日一本あずきバーだとか云う間に大暑を迎え、中通り巡礼はこれでも順調に五日目。 連日の好天がもう恨めしいほどの陽射し。どの小径に逃げ込んでも纏わり付く熱気の中、やけっぱちに高擶城址の碑や陣屋跡などを見て回る。 心頭滅却してもしなくても、流れる汗を止める手立て無し ... 石仏寺は鎌倉時代の石仏群で知られる。風化して却って、楽しげな表情が見えてきそうな量感。ゆるやかな如来の衣文に、往時を生々しく想う ...
 本堂の前では現代の阿弥陀三尊の石像が迎える。札所観世音は本堂の内の西国三十三観音だった。 傍らに篤信者の寄進か、この頃はついぞ見なくなった大型のおたかぽっぽ。松風や音羽の滝のきよみずを むすぶ心はすずしかるらん ... 御寺開創の地は国道一三号の東、天童市石鳥居に史蹟として残されている。高擶城下整備に伴って、五つの石仏もろとも現在地に移転したのだとか。 故地には菩薩形の石像一体が、今も留まっている ...
■山形テレビ編『やまがたのお寺さん 第四集 −天童・東根・村山−』1980年
■高擶宝さがし部会『ふるさと たかだま −高擶の宝−』2002年
■大風印刷編『続・山形のお寺』2006年

2018-07-25

TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
@rondino2106