来運寺観音
来運寺観音
 九月二十二日、東通り巡礼五日の四つ目。堂々とした山門を構える来運寺が第十八番。何か足らないと思ったら、袖塀を新設工事中... 訪ねると高齢の御坊が応じて下さった。招かれるまま本堂の中の厨子を前に坐してみると、鄙びた厳かさただよう地蔵尊。嗚呼ここは山形一〇八地蔵の札所でもあった... お地蔵さんも観音経に出てくるさと構わず勤行。東通りの札所本尊、聖観世音の祭壇は、内陣手前に設けてあった。再び読経...
 「まぁ一服」と呼ばれ、先を急ぐ要も無く、もなか一個に茶三杯... 御坊は山形の材木町の実相寺の生まれであった。既に住職を譲ったとは云え、齢九〇を超えたとは全然感じない。本堂が未だ萱葺きだった頃の写真を指して、写っている坊さんは自分だと笑う. ..御詠歌、みな人の歩みを運ぶ来運寺 大慈大悲もこの世のちの世。本日はここまで。門前から南へ向かうと、関山街道を跨いで次の札所は目の前なのだが、また次回に...
 十七番 龍源寺 ←《東通り三十三観音 十八番》→ 十九番 原崎地蔵堂

2015-09-28

TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
@rondino2106