荒井原観音
荒井原観音
 七月三十一日。東通り巡礼四日の四つ目、第十四番。地図で荒井原は近くとも札所が見当付かず、常楽寺の住職に教えて頂いた。寺の前から南へ分かれる道を行き、橋を渡って突き当たりを左... しばらく行くのかと思うが遅いか、曲がった途端、ごみ集積所の前には不似合いの標識に急停車。「東通り丗三観世音菩薩拾四番札所」と記してあるものの、まったく民家の前だよとぼやきながらも物見すると、奥に御堂らしき方形の屋根...
 抜群の梅干し日和、玄関先いっぱい広げてあった。屋敷の媼にひと声かけて裏手へ回る。簡素な観音堂に小降りな蝉時雨。内には納札や詠歌額など札所の気配が濃い... 常楽寺と同じ川原子村かと思ったら、意外にも荒井原は山口村分。媼に拠ると、本来の別当は余所に住していたが亡くなり、朱印などは常楽寺の預かりだとか... 御詠歌、幾末も恵みは深きたきくちの 御影をうつす御堂なるらん。本日はここまで。次回は田麦野...
 十二番 常楽寺 ←《東通り三十三観音 十四番》→ 十五番 揚泉寺

2015-08-12

TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
@rondino2106