沢渡観音
六月二十四日。東通り巡礼初日の四つ目、第四番。東根御城下を離れて黒鳥観音を通過、昨年よろよろ歩いた道を車で逆走する。誰も歩いていない...
自牧寺は、連れて歩くほど牛が好きだった牧牛和尚の開山と伝える。師の行基菩薩から観音像を譲り受け、それが沢渡の観世音になったのだと...
寺院の盛衰や火災で観世音は転々、明治七年に御堂を移築して現在地に収まったとか。寛政の巡礼記の頃は「御坂短し」だった様だが...
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門前は桜桃の道、紅い実がきらきら照り返す。観音堂への参道に風は無し。七年ほど前ぷらっと寄った折、住職に請うて朱印を頂いたが、それきり御寺で人に会うていない...
御堂の前で勤行中、ザザと笹が鳴って、視界の端を何か横切った。嗚呼猿、次々と猿。大小十余匹のしんがりに、最も偉丈夫が悠々と過ぎてゆく...
御詠歌、よをすくふ誓ひは深き沢渡や たのむ心はかたき石山。本日はここまで。次回は初見の札所ばかり...
2015-06-28
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TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
@rondino2106