長岡観音
長岡観音
長登観音---白岩バイパス---八鍬---寒河江八幡前---長岡観音
 九月十六日。最上巡礼十日の二つ目。戻りは新国道で白岩を通過するも、臥龍大橋でまた雨となった。幸い手短に止んでくれたが、寒河江川を渡る度に降られるとは如何... 八鍬にて車で送りましょうかと声を掛けられたものの、徒歩の巡礼である旨を伝えて遠慮する。却って申し訳なさそうな表情で容れて頂いた。歩くと決めているのは一身の都合、以て善意をも拒まねばならぬ厳しさ... 寒河江八幡は大鳥居の前で一礼するにとどめた。この八幡宮のある丘が長岡山であり、この山に大江氏によって観音堂が建てられたのが長岡観音の始まりと伝わる。別当長念寺の境内に遷ったのは慶応三年の事だとか...
 長念寺に着いた頃には正午をすっかり過ぎていた。観音堂に入って輪袈裟を正し、まず五智如来に会釈する。札所本尊の十一面観音像は御開帳中。立像の金泥が鈍く光る。各種祈願の蝋燭、巡礼用品完備。ほどなく親子ひと組がやって来た... 続きの本堂で朱印を頂戴して観音堂に戻ると、別の親子が経を読み始めている。外に出ると更にひと組み。平日の昼にしては参拝が多い。出入り慌ただしく、寒河江西根長岡札所の石仏にのみまた今度と声を掛け... 御詠歌、ちちははの恵みも深き長岡の ほとけの誓ひ頼もしきかな。次は左沢線を越えて、十五番の落裳へ。
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2014-09-17

TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
@rondino2106