深堀観音
深堀観音
川前観音納経所---亀井田橋---深堀観音納経所---深堀観音
 九月四日。最上巡礼八日の二つ目。亀井田橋を渡り返してすぐ、こちらも一般のお宅のような深堀の納経所に戻ってきた。正午五分前。庭仕事中の媼が気付いてくれて、無事に朱印を頂戴する。玄関の扉を閉じるに合わせて正午の時報... あとは観音堂までのんびり行く。川前と深堀の間は、最上札所の中で最も近い。それがどうしたと云う勿れ、半日歩き通してたどり着くのも有り難ければ、次々と観世音を拝する事ができるのもまた嬉しいもの...
 観音堂の周りだけ杉林が森々として、いつも薄暗い。本尊は聖観音、聖徳太子御作と伝える。当初の観世音は字古観音で祀られていたが盗難に遭い、正徳年間に譲り受けた太子御作の流転の尊像が、本尊として護持されてきた... 再びの盗難を防ぐため、天井裏に安置してあるらしい。合掌しながら目線はどうも上に向いてしまう。参拝の後、向拝にて昼食。と云うても、おにぎり一個と麦茶のみ。よく歩いている... 御詠歌、岩を立て水をたたえて深堀の 庭のいさごも浄土なるらん。次は黒滝橋を渡って、二十八番の塩の沢へ。
二十六番 川前 ←《最上三十三観音 二十七番》→ 二十八番 塩の沢

2014-09-06

TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
@rondino2106