富沢観音 附 山刀伐峠
丹生観音---旧高橋小学校---山刀伐峠---赤倉温泉---富沢観音
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東屋からは見晴らしも無く、軽い腹ごしらえと足のテーピングに三〇分ほど過ごす。車の通過する音が一度聞こえただけで、顕彰碑までやって来る人はいなかった...
芭蕉一行が篠を踏み分け、必ず不用の事有りと恐れられた峠も、寛政の巡礼記では幾らか往来が増えていた様に思える。それでも「木の根岩の狭間に足を爪立て往き返る」有様。市野々から赤倉まで山路三里大難所也と...
最上郡側、落葉に埋もれそうな石段は苔むして、十二曲り大曲りと急速に落ちてゆく。深緑の谷を見下ろすと、轟音と共に大型トラックが飛んでいった。たちまちトンネル出口。何かのサイレンが鳴った辺りで一刎の観音堂を通過...
いつの間にか空は薄灰色。赤倉温泉で小国川を渡りつつ、酒屋の店先でアイスを食べる。遂に万騎の原の手前で小雨となった...
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幸い雨は然して降りもせず、赤倉温泉駅を過ぎた頃に歩きながら脱いでしまった。札所が近づくと一歩止まるのも煩わしい。見覚えのある並木の奥に東善院の山門。冷たい手水が心地好く、両手交互に何度も清め流した...
最上霊場唯一の馬頭尊。数多い大絵馬の中にも競走馬にまつわる奉納が見える。秘仏本尊は坐像と伝えられる。御開帳と云うても御前立まで。合掌の最中、奥からゴオゴオと唸りながら右から左に駆け抜けてゆく影あり。御堂のすぐ裏は陸羽東線...
納経所は若いお坊さん。前回の参拝では和讃の熱烈な説明を頂戴したが、今回は加賀の千代女の話を少々。瀬見付近の国道は細く歩道も無いから気を付けて、と教えて下さった...
御詠歌、里人のゆたかにすめる富沢の のきばの花も朽ちぬなりけり。次は向町天徳寺、番外の世照へ。
2014-08-13
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TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
@rondino2106