延沢観音
延沢観音
林道五十沢畑沢線---畑沢---県道二十九号---延沢観音
 八月五日。最上巡礼四日の二つ目。狸が二頭、連れ立って歩くような林道は、稲荷社の下を回るとすぐ終わる。出口には庚申などの碑が並んでいた。県道の傍ら、田んぼを見ながらひと休み... ここから延沢までは一本道。途中、熊野神社の鳥居の傍に「最上札所第四十番」と記された畑沢地蔵庵の立派な石柱を見る。唐突に四十番と云われると、三十九や三十八が何処なのか気になるが... 延沢観音を境内に奉る龍護寺は、一帯を治めた野辺沢氏の菩提寺。裏の古城山が国史蹟の延沢(野辺沢)城になっている。最上改易により城は没収、後年破却となったが、三の丸大手門は龍護寺山門として残された... 観音堂は平成に立て替えられて新しい。歩き歩いてヨレヨレな装束では綺麗な畳を踏むのも申し訳ない気になる。本尊は聖観世音。本日巡拝の五つの観世音とも慈覚大師御作と伝わる。なかなか大師も忙しい... 御詠歌、いのれただ人のよわひを延沢の ほとけの誓ひありがたきかな。次は常盤トンネルを抜けて、二十三番の六沢へ。
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2014-08-06

TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
@rondino2106