宮の観音堂 2014-04-29
宮の観音堂
 四月二十九日。まだ一巡し切れていない置賜三十三観音の第十番。六十年に一度しかお目に掛かれない御本尊の修復成り、十二年ぶり三日間のみの特別御開帳に参る... なぜか長井市街は縁遠く、通過だけでも片手で余るほどしか寄っていない。その割に、あやめ公園の隣の総宮神社の隣、と覚えただけですんなり着いた... 現在の観音堂は天保年間に建てられ、正しくは普門坊本堂だが「宮の観音さま」の方が通じる。御開帳最終日はちょうど午の日。列に一時間ほど並んだ後、ようやく堂内へ導かれる。拝観は十名ずつ、簡単な説明の後に御詠歌と共に合掌、退出... 本尊の馬頭観世音は身の丈を優に超え、堂々たる漆黒の立像。光背の火焔は激しく、真正面を忿怒で睨む。断固と繰り出す脇手は、思いの外にスマート。頭上に白馬を戴す... 拝観を終えると、行列が少し長くなっていた。まもなく正午、まず隣の遍照寺で茶を一服...

2014-04-30

TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
@rondino2106