青田千手観音堂
十月十七日。滝山公民館の催事に向かう途中で寄った。開演には数分早い気がして、少しだけ時間調整のために...
立ち並ぶ大小の石碑群に、藩政期から続いた近在の信仰を眺める。周囲を道路と住宅とに圧迫されて、すっかり箱庭のような境内ではあるが...
そう古いとも見られない御堂に、詠歌額が掛けてあった。青田第五番とて、かれきさへ はなとさくべき ちかひとて あをたのむらの なよりたちけり...
辰巳七観音の一つとも聞くが、この七つは幾つか錯綜していて、よくわからない。千手観音に加えて、最上富沢から勧請したと云う馬頭観音も祀られている...
境内は狭くとも、塵の溜まる隙も暇も無いような清潔感に満ちていた。
■馬頭観音を勧請した時期について。『青田の史説』(1979)や『瀧山の歴史』(2004)では大正初期の事としているが、
『青田の史説』は正誤表で「明治二十六年旧十一月」と訂正しており、その方が参道の入口に立つ千手馬頭併記の石柱銘とも矛盾しない。
2012-10-20
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TOM
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